◆第4章 コマンドリファレンス・LCDコマンド
■10H LCDイニシャライズ
[機 能] LCDの設定を初期設定状態にします。
[コマンド] 1BH 10H 00H
[解 説]
LCDに関する全ての設定値を初期化します。
ユーザーの設定した、仮想画面サイズや表示画面サイズ等を初期設定値に戻し、LCDにはバックアップOFF時における電源投入時と同様に、下記のオープニングメッセージが表示されます。
ENTRY−1 Ver×.××
Technical Corp.
<ご注意>
LCD表示内の×.××はバージョン表示ですので、製品のソフトウェア改良とともに数値が変わります。
<参 照> LCDコマンドグループの各初期値
■11H LCD表示状態設定
[機 能] LCDの表示状態を切換えます。
[コマンド] 1BH 11H P1
P1・・・表示設定
00H:表示OFF
01H:表示ON
[解 説]
00H指定時には、LCDにデータを表示しません。
LCD表示状態が、OFFの状態でも仮想画面のデータ書込は行われています。
<初期値>
初期設定値として01H(表示ON)が設定されています。
■12H LCD表示クリア
[機 能] LCDの仮想画面をクリアします。
[コマンド] 1BH 12H 00H
[解 説] 仮想画面全域をクリアします。
仮想画面をクリアし、表示画面及びカーソルは
ホームポジション(仮想画面左上)に戻ります。
<参 照> 仮想画面サイズ設定
表示画面サイズ設定
■13H カーソル種類設定
[機 能] LCDに表示するカーソルの状態を切換えます。
[コマンド] 1BH 13H P1 P2
P1・・・カーソル種類の選択
01H:アンダーカーソル
02H:ブリンクカーソル
03H:アンダーブリンクカーソル
P2・・・表示状態
00H:カーソル表示OFF
01H:カーソル表示ON
[解 説]
LCDにカーソルを表示します。
カーソルの種類は、アンダーカーソルとブリンクカーソルがあり同時表示も設定できます。
<初期値> 初期設定値として以下の値が設定されています。
P1のカーソル種類は01Hのアンダーカーソル
P2の表示状態は01Hのカーソル表示ON
■14H カーソルトレースモード
[機 能] カーソル移動にともなう表示画面のトレース
(追従)モードを指定します。
[コマンド] 1BH 14H P1
P1・・・トレースモードの選択
00H:OFF
01H:ON
[解 説]
仮想画面が表示画面より、大きく設定されている状態でカーソルトレースモードをONにすると、カーソル表示が表示画面をはずれないように、カーソルの動きに合わせて、表示画面がトレースします。
[サンプル]
エントリー1にキーより12345678901234567と
入力した場合における表示画面の違いを示します。
(1)トレースモードONの状態
345678901234567_
(2)トレースモードOFFの状態
1234567890123456
*仮想画面上には表示されています。
<初期値>
初期設定値として01H(追従する)が設定されています。
<参 照> 仮想画面サイズ設定
■15H エコーバックモード
[機 能]
エントリー1キー入力のエコーバックモードを設定します。
[コマンド] 1BH 15H P1
P1・・・エコーバックモード
00H:OFF
01H:ON
[解 説]
エントリー1のキー入力に対して、予め設定されているエコーバックデータをLCDにエコーバックします。
<参 照> エコーバックデータ変更
<初期値>
初期設定値として01H(エコーバックモードON)が設定されています。
■16H エコーバックデータ変更
[機 能]
LCDへのキー入力エコーバックデータを変更します。
[コマンド] 1BH 16H P1 P2 D1・・・・・Dn
P1・・・エントリー1キー番号の指定
P2・・・エコーバックデータ数の指定
00H :エコーバックしない
01H〜0FH:エコーバックデータ数
(最大15文字まで)
D1・・・エコーバックデータ
00H 〜FFH
P2のエコーバックデータ数で指定した
分だけ、キャラクターコードを送ります。
<ご注意>
LCDキャラクタコード内で次のエリアは、機能コードに割当られています。
(1) 00H〜01H
(2)80H〜9FH
[解 説]
エコーバックモードONにおいて、エントリー1キー押下時における、LCDへのエコーバックデータを変更します。本データは、エントリー1本体上面のLCD表示に対してのみ行なわれるもので、PC本体に転送するキー入力データとは異なります。
またエコーバックデータに、機能コードを設定することにより、ユーザーサービス等が受けられるようになります。
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